令和7年度 稚内地方柔道連盟 総会
令和7年度 稚内地方柔道連盟 総会
4月12日(土)に開催
報告事項:令和6年度行事報告、決算報告、監査報告
審議事項:令和7年度行事(案)、予算(案)
報告事項、審議事項ともに異議は無く、
審議事項については全会一致で承認いただきました。
令和7年度は連盟創立70周年の記念の年であることから、記念行事の実施を計画しています。
また、3年に一度の役員の改選があり、下記のとおり選任されました。
会 長:藤原回向(再任)
副会長:飯﨑仁一 辻内栄一 藤田幸洋 大谷貴美(いずれも再任)
理事長:三上雅人(再任)
副理事長:中村靖宏 中村秀宏(いずれも再任)
常任理事:千葉敏裕 中山忠範 山岸秀敏 矢吹矩一(いずれも再任)
事務局長:矢吹矩一(新任)
事務局次長:山岸秀敏(再任)
監 事:中村正人(再任) 飯﨑仁一(新任)
令和7年度行事等計画
柔道を取り巻く現状の把握
全日本柔道連盟の登録者数が減少。
日本全体の子どもの人口が減少していて、柔道を始める子どもたちの数も減少。
対人競技である柔道は、感染リスクが高いとされ、多くの大会が中止された結果、登録者数が大幅に減少した。
地域の道場が閉鎖されるケースや、指導者不足が問題となっている。
競技の魅力の変化として、幼少期の大会で負けた子どもが「柔道は楽しくない」と感じてしまうことがあるといわれている。
全日本柔道連盟に登録しない理由とは何か。
柔道を趣味として楽しむ人々は、公式大会や資格取得に興味がないため、登録の必要性を感じていない。
登録手続きが複雑であると感じる人々が登録を避ける。
地域の柔道団体や道場で活動しているが、全日本柔道連盟への登録が必須ではない場合は、登録を行わないことがあるのではないか。
費用の問題として、登録料や関連費用が負担に感じられる場合、登録を控えることがある。
全柔連登録しなくても、柔道を楽しむことは十分可能。
柔道は競技だけでなく、健康維持や礼儀作法の学び、仲間との交流など、多くの側面で楽しむことができる。
地域の道場やクラブでは、公式登録が不要な場合も多く、気軽に柔道を始められる。特に初心者や趣味として柔道を楽しみたい人に適している。
柔道の基本技や受け身を学ぶだけでも、体力向上やストレス解消に役立つ。競技に参加しなくても、技術を磨く楽しさを味わえる。
柔道を通じて仲間と交流することで、コミュニティの一員としてのつながりを感じることができる。
柔道の礼法や精神的な教えを日常生活に活かすことで、柔道の価値を深く感じることができる。
全日本柔道連盟の登録者数が減少していることは事実だが、それが必ずしも柔道愛好者全体の減少を意味するわけではない。
登録者数は公式大会への参加や資格取得を目的とした人々を中心にカウントされるため、趣味や健康維持のために柔道を楽しむ人々は含まれない場合がある。
例えば、地域の道場や学校の体育授業で柔道を学んでいる人々、または柔道を趣味として続けている人々は、全日本柔道連盟に登録していないことが多く、これらの人々を含めると、柔道愛好者の実際の数は登録者数よりも多い可能性がある。
また、柔道の精神や礼法を学ぶことを目的として柔道を続けている人々も存在する。これらの人々は競技大会に参加しないため、登録者数には反映されないことがある。
柔道愛好者の実態を正確に把握するためには、登録者数だけでなく、地域の道場や学校での活動状況、柔道を趣味として楽しむ人々の数を調査する必要がある。
そもそも、柔道の競技者が減少している背景として、いくつかの要因が挙げられる。
日本全体の子どもの人口が減少しているため、柔道を始める子どもたちの数も減っている。
柔道は勝敗がはっきりする競技であるため、特に幼少期の大会で負けた子どもが「柔道は楽しくない」と感じてしまうことがある。
地域の道場が閉鎖されるケースや、指導者不足が問題となっている。
社会の価値観の変化として、昔は「勝利を目指して努力する」ことが尊ばれていたが、現在は「楽しさ」や「やりがい」を重視する傾向が強まっている。
柔道人口減少を克服するための鍵とは。
柔道の魅力を再発見し、広く伝えることにある。
柔道が楽しく安全なスポーツであることをSNSや動画を通じて広めることで、柔道への興味を持つ人を増やすことができる。
柔道体験イベントを開催し、子どもたちや親子が柔道を実際に体験できる機会を提供することで、柔道の魅力を直接感じてもらうことができる。
時代に合った指導方法を学ぶための講習会を開催し、柔道の魅力を多面的に伝える指導者を育成することが重要。
また、指導者不足が柔道普及の課題となっているため、指導者養成プログラムを強化し、地域での指導者を増やす取り組みが必要。
柔道のイメージ改善、教育的価値の発信。
柔道の礼法や社会貢献活動など、柔道が持つ教育的価値を強調し、柔道のポジティブな側面を広く伝えることが必要。
また、柔道が礼儀や規律を学ぶ場であることを強調し、親や教育関係者にその価値を伝えることで、子どもたちの参加を促進する。
様々な社会状況の変化に対応した具体的施策
1)柔道参画人口の拡大
柔道参画人口の拡大について、若年期から高齢期までライフステージに応じた活動の推進、指導者等の人材育成や施設等の場の充実に向けて施策に取り組んでいく必要がある。
柔道を「する」という観点からは、柔道を気軽に楽しめる機会と場を通じて、自分もできるという経験から自信が生まれ、また、人と人との触れ合いから仲間意識や人の温かみを感じる機会が生まれるなど、柔道を通じて人間らしさが育まれるととともに、柔道を人々が育み、継承していくことが文化として根付かせ、人々の生活や心を豊かにすると考えられる。
柔道を「みる」という観点からは、選手が試合や競技に挑戦する姿を「みる」ことから得られる感動に加え、更に「応援」することを通じて、選手と観客との一体感や帰属意識等も得ることが可能になると考えられる。
○連盟主催大会の開催による交流や競技力向上
○各地の大会への選手派遣による交流や競技力向上
○連盟主催練成会の定期的開催による大人の参集者間の交流
・毎週火曜日の柔道連盟主催の練習会について、気軽に参加できる場所づくりに努める。(経験者、初心者問わず。)
○小中高生柔道愛好者との練習機会の提供による競技の継続
・公認指導員資格を取得していない練習参加者には「誓約書」を提出す
れば練習することを認める。
・行き過ぎた指導について通報等があった場合は連盟会議に諮るなど厳正に対処する。
・小中高生は公認指導員及び誓約書提出者と練習することを認める。
・担当者の選任(チーム柔道大好きおぢさん)
・山岸 秀敏 公認B指導員
・矢吹 矩一 公認C指導員
・北島 昌弘 公認C指導員
・松村 幸俊 公認C指導員
○少年団活動への支援
・柔道人口の維持拡大に向けた取り組みとして、増加の入り口となる少年団への支援をこれまで以上に取り組んでいく必要があることから、少年団活動への支援を拡充していく。
2)柔道を「ささえる」ための人材育成・場の充実
柔道を「ささえる」という観点に関しては、試合や競技に挑戦する選手を支えるトレーナー、コーチ、審判員、スタッフ、ボランティアの方々といった様々な人々の力なくして大きな柔道大会を成功させることはできない。
また、日々の生活の中で行う柔道を支える地域の指導者等の役割も重要である。
こうした柔道を「ささえる」体制を充実する中で、時には支える側に、また時には支えられる側になることで、人と人との絆(きずな)や思いやる心を育むことができると考えられる。
○全柔連公認指導員の育成による安全・安心な指導体制の確立
○全柔連公認審判員の育成による関係行事の円滑な運営
○連盟主催練成会参加者に対する安全な少年指導への啓蒙活動
○連盟主催大会の開催に伴うボランティア体制の確立
○中学校柔道授業等への外部講師派遣による指導体制の確立
このように「する」「みる」「ささえる」を通じて、柔道に「自発的」に参画し、「楽しさ」や「喜び」を得ることは、人々の生活や心をより豊かにする「Well-being」(ウェル・ビーイング:個人の権利や自己実現が保障され、身体的、精神的、社会的に良好な状態にあることを意味する概念) の考え方にもつながるものと考える。
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